何を話してもいい。何も話さなくてもいい。円坐千夜一夜という非構成のワールドへようこそ！

今日は来月行われる、私も参加する円坐千夜一夜という企画について書いてみます。
ワークショップや対話の場が好きという方、ぜひ読んでみてください。

私はこれまで割りとたくさんのワークショップや対話の場に参加してきました。

よく出来たワークショップって、本当にすごい。ワークを通じて間接的に問いかけることで普段話せないことが話せたり、考えなかったことにも発想が広がって自分なりの答えが出せるようになったり。　そんな私が(今よりもっと)若い頃に衝撃を受けたのが「非構成」の対話の場です。

そもそも、非構成の場とは何でしょうか。

構成がない、つまりファシリテーターがこれをしてください、あれを話してくださいと枠組みを与えない場。
その場にいる人が話したいことを話して、自分たちで何かに気づいたり(気づかなかったり)する。

え？何それ？？と思いますよね。

そんなことして何になるの？って。

私が初めて非構成の場を経験したのは今から6〜7年前に参加した西村佳哲さんが主催するインタビューのワークショップという５泊６日の合宿でした。

４日目辺り (すみません…正確には覚えてない…)にいきなり、

「ここから数時間、非構成エンカウンターをやります」と言われて、「はっ!？」(←心の声) となり、「えぇっと非構成って構成が無いって意味ですよね。なになに？何を話すの？？」(←心の声) と(?_?) となっている間にはじまってました 笑。輪になって座って参加者が「しーん…(沈黙)」

しばらくの間沈黙が続き (この間も私は「なになに？皆何が始まっているのか分かってないんじゃないの？」と思っていました…分かっていないのお前だけだよっていう… (^^)/ )、ぽつりぽつりと今自分が話したいことや、ここにいる皆に聞いてもらいたいことの話が始まりました。

それまで参加した場ではすべてファシリテーターが「これについて話してください」と枠組みを与えてくれていました。それが突然「なし！」となったわけです。

正直「えー、何それ…ファシリテーターの人サボってるの？」とすら思いかけたのですが、その瞬間「今、この瞬間ここにいる人と私は何を話したいんだろう」にという問いが心に湧いたのです。その時の私は、もっと自分のことを知ってもらおうと、今なぜ自分がここにいるかを話しした記憶があります。

その時参加者の方たちと話をした内容は個々のプライベートな内容だったことと、もうあまり覚えてないっていうこともあって書けないのですが、その時の対話が当時の自分にとっては、今までのどの場よりも深く繋がり合えるような感覚がある対話だったのです。

ファシリテーターの人が何を見て、何を意識して関わっていたのかとか、その時は全く分からなかったのですが、将来的にこういう場ができるといいなぁという感覚がほんのりと自分の中に残る体験でした。
(そして、この体験の後からふとした時に「今、私はこの瞬間、相手と何を話したいかな」と思う回数が増えました。)

その後も何度か非構成の場 (非構成エンカウンター、Tグループなど)に参加していますが、非構成の場で話すことは、自分の内側のちょっとだけ深い場所から言葉を引っ張りあげてくるような感覚があって、何だかとっても好きなのです。普段の生活では意外と、何となく話ししていること、仕事などで話さなければならないことに溢れているのかなぁ、と思ったり。

そんな訳で(?) 私は何が起きるかが全くわからない非構成の場に惹かれてしまうようになりました。今回ご案内する円坐とは、まさしく車座になって座り、一期一会で出会った人とひとときを過ごす。話したいことを話し、話したくなければ話さない。何かが起きるかもしれないし、何も起きないかもしれない場です。

そんな非構成の場をいろんなファシリテーターの人が代わる代わる開催していくのが円坐千夜一夜。7月の1ヶ月間開催されます。気軽に非構成の場を体験してみるまたとない機会だと思うので、「いつもとちょっと違う場に参加してみようかな？」と自分の中にピンとくるものがありましたら、ぜひこちらの開催カレンダーを見てみてください。

ちなみに私が開催するのは7月22日(金)19:00〜の寝待月の円坐です。

もちろん、私が開催するときに来てもらえたらとっても嬉しい！のですが、もしこの日がNGでもぜひ他の開催者が実施する場に参加してみてください。私も、自分が開催する以外に、自分でもいくつか参加する予定です♪どうぞよろしくお願いいたします。

ご案内のチラシはこちらから▽▽