Design for wiser actionを体験せよ! Art of Hosting Vietnamの学びを共有します Final.

[voice icon=”” name=”げんどうゆうこ” type=”l”]今回はArt of Hosting Vietnamの最終日のレポートです。長かった・・・ここまで読んでくださっている方、もしいましたら本当にありがとうございます。こちらが最後のレポート。ちなみに、、長いです・笑![/voice]

 

ここまでの流れ

 

最終日の内容は、

  • Meta-harvesting
  • Check-in
  • Design for wiser action
  • Check-out

 

でした。

 

 最終日のメタハーベストは再び、学びを身体や動きで表現するものでした。音楽がなっている間にアイコンタクトでペアを探し、音楽が止まったらホストが見せるキーワード(昨日学んだもの)のメタファーをそのペアでポーズとか動きで表現します。

 

例えば、これは「2loop」という言葉を(2日目に学んだ)見て、ペアになってその言葉のエッセンスを表現している、、ところ。

 

  これは、5人でCollective story harvestingを表現しているところ。

 

 

これは、、10人でOSTを表現、だったかな。

 

最後に全員で4 fold practiceを表現する、もやったのですがそれは全員でやっていたので写真がありません。このメタハーベストは今回の参加者が徐々にチームになっていくというか、グループとして成長していったプロセスそのものも表現しているようで面白かったです。

 

最終日のチェックインの問いは

[aside type=”boader”]How are you preparing for today?[/aside]

今日どんな準備をしますか? でした。

最終日のチェックインはペアになって話す形式で行われました。(ペアを替えて2ラウンド行いました。)

 

簡単にミニレクチャーがあった後(組織の形態の変化について、だったのですが日本語できちんと書き起こせるほどわたしが理解できませんでした…)いよいよ最後のDesign for wiser actionです。

 

 

最終日は、体験や学びをトレーニングの後の日常にどう活かすかを探求する日なので、プロアクションカフェか今回行ったDesign for wiser action が選ばれやすいです。(これらの手法は、手順が決まっているので決まった問いや、フレームに当てはめて考えることである程度現実的な物事に落としていきやすいのです。)

 

 

Design for wiser action はAoHの実践者の中で生み出されていっている新しい方法です。私が初めて体験したのは2014年のAoHで、この時は話す際のフレームが書かれたシートが配られ、それに基づいて話しているだけだったのですが、今回かなり手順化されていました。

 

 

 

どこかで実践したいので、忘れない内に詳細なプロセスを書いておきますね。

 

 

1ラウンド目
まず、チームに分かれて座り、デザインシートに基づき、順番に書かれている問いに答えながら話を進めます。

デザインシートはこちら

 

サポーターはテーマオーナーの想いがより明確になるように質問したり、内容そのものを一緒に考えます。

 

わたしのチーム。一番右側の女性がテーマオーナー です。

 

 

2ラウンド目
テーマオーナーは自分のテーブルに留まり、サポーターは全員違うテーブルへ行きます。(2ラウンド目は前半と後半に分かれています。)

 

(前半)
テーマオーナーは新しく来たサポーターに1ラウンド目の内容を共有。新しく来たサポーターは、聞いてみて不明なことや、まだ不明確な部分に対して質問します。(アドバイスや意見は言わない)

 

(後半)
テーマオーナーは付箋と紙を持って1人だけ後ろを向きます。サポーターはその間、前半の話を聞いてどう思ったか、フィードバックを話し合います。その間、テーマオーナーは質問したりせず、ただ聞きながら取り入れたい意見やアドバイス、気づきを付箋に書き取ります。

こんな感じで、テーマオーナーは後ろを向いて、話を聞きながらヒントになるキーワードを付箋にメモして行きます。

 

 

ここまでで2ラウンド目が終了。テーマオーナーが感想とお礼をサポーターに伝え、サポーターは1ラウンド目のテーブルに戻ります。テーマオーナーは書いた付箋をデザインシートに分類して貼ります。

 

 

3ラウンド目
最初のチームに戻り、テーマオーナーは2ラウンド目の気づきをチームメンバーに共有し、更に必要なことは何か?質を高めるにはどうするか?を話し合います。

 

 

ここまでで対話は終了。全員でサークルに戻ります。(3ラウンドそれぞれ20〜25分ずつくらい時間をとりました。) テーマオーナーが感想と気づきを全員に共有し、自分が欲しいサポートを付箋に書いて発表して終わりました。

 

テーマオーナーの似顔絵を瞬時に書いてた!すご〜い!

*時間が押したからか、3ラウンド目から全体のサークルに戻って全体共有するまでが一気に進んだ感がありました。(テーマオーナーが、自分にどんな助けがあれば良いのかしっかり考えず発表してる人もいるような気がして、ちょっと勿体無い印象) 自分がやるなら3ラウンドの後に休憩&振り返りの時間をとり、テーマオーナーに今の気持ちと今の自分に必要なサポートをいくつか書いてもらう&サポーターに参加しての学びとテーマオーナーにメッセージを書く時間をとります。  今回のように英語が話せる、話せないなどの「話す」コミュニケーションのレベルに差がある場の場合はこういう時間をしっかりとった方が本当は良いと思います。例えうまく話せなかったとしても書いてあればコミュニケーション可能な場合があり、うまく話せない人にも貢献のチャンスを作ってあげることができるから。わたしもあまり会話ではテーマオーナー をサポートできませんでしたが、今回欲しいサポートに「プロアクションカフェ のコーチが欲しい」とあったので、自分が持っている資料や情報を帰国後にメッセージで送ってやりとりすることができ、少しだけ貢献できた感覚を得ることが出来ました。

 

 

Design for wiser action は場づくりをしたいテーマオーナーに対して、集合知から作りあげる方法としてかなり効果があるように思いました。プロアクションカフェもそうなのですが、最初のテーマオーナーのテーマの設定の仕方も結構ポイントだと思います。

 

今回、私はサポーターとしてかなり満足度が高かったのですが、テーマオーナーの出したテーマは「NPOの1day カンファレンスを参加型にデザインするには?」でした。

 

話し合った後のデザインシートはテーマオーナーが持って帰ったため、私は持っていないのですが、話し合いで面白かったポイントをいくつか書いておきます。

 

(状況)
テーマオーナーがボードメンバーとして参加しているNPOで1日のカンファレンスがあり、前年度のコピペの当日の流れが送られてきている。今回のAoHで学んだことを活かして代替案を出したい。そのNPO自体は女性の管理職を増やすというミッションがある。

 

 

(テーマオーナー)
マレーシア人の女性

(サポーター)
スロバキア人の女性 (経験豊富なプロのファシリテーター)
ベトナム人 男性
ベトナム人 女性 (AoH初参加)
私 (日本人 女性)

 

 

• 途中、カンファレンスの呼びかけの問いを考えていた時に gender balanced leadershipという言葉が出てきて一気にエネルギーが上がりました。特にベトナム人男性。Woman leadershipというと「女性を応援感」が出るが、gender balanced leadershipだと自分も含まれる印象がするから、とのこと。

 

• 内容を考え出したらスロバキア人のファシリテーターの方がぶっちぎりで話をしてまして、かなりの時間を1人で話してました笑。普通ならここで雰囲気に違和感が出たりするのですが、この女性がどれだけ貢献したいか、という熱意が伝わってきて途中は完全に、彼女の経験から学ぶモードに。この時間だけはあまりcollectiveな時間ではなかったのですが、確かに彼女の経験からのアイデアはすごかったです。

*また、先に書いたようにgender balanced leadershipというキーワードを出せた時間が先にあったので、一部の時間は素直に学ぶモードでも満足度が高かったです。

 

 

Design for wiser actionが終わったら休憩をとり、最後のチェックアウト。問いはこちら

最初に沈黙の時間をとって1人で、好きな場所でこの4日間のことを振り返り。その後サークルに戻ってトーキングスティックを使いながら、一人一言ずつ話しました。

 

 

 

話終わったら最後の最後に、全員で3重の円を作り、前の人と隣の人の肩に手をのせる。少しの間、沈黙になり、このメンバーでの繋がりを感じる時間をとった後、全員が手を離しながら、一歩前に大きく足を踏み出して、本当にこのArt of Hosting Vietnam は終了になりました。(ここも全員で行なったので写真がないです)

 

 

行なった内容のレポートは以上になります。今回Art of Hostingで感じたのは、

 

・人数が多い場ほどデザインがものをいう(場の設計という意味) また言語の差がある参加者の場合は視覚的に理解してもらう手段をなるべく取り入れる。

 

・ゆとりを持ってデザインすることの大切さを感じた。個人的には1人で考える時間を長めにとるプログラム内容でその点はわたし向きだった。

 

・場所の力はものすごく大きい。プログラムごとに場所を変えることで(ホール、階段、休憩スペース、外)しっかり次に切り替わっている意識を持つことができた。

 

・聞くことの力を体感した。英語があまり話せなかったからこそ、「ゆうこはどう思う?」と聞いてくれた時にはそれだけで嬉しかったし、「I heard you」(ちゃんと聞いたよ) とにっこりしてくれたりした時にはすごく感激。「きく」ことはその人の存在を認めることだと思った。

 

・もっとAppreciativeな言葉を使おうと思った。(相手の良さだったり、感謝の言葉だったり) 見えているけど、わざわざ言ってないことを「わざわざ言う必要がある」と感じるシーンが何度かあった。

 

・参加者約50人のうち、8〜9組くらいはパートナー(夫婦、カップル)同士で来ていた。日本ではあまりこういう参加者がいないのはどうしてなんだろう。大切な人に、自分が大切にしていることを伝えたいとわたしは思うので、ここは素直に「羨ましいな〜」と思いました。

 

そこまで英語が話せなかったけど、他の日本人参加者に助けてもらったり、話の内容以外の視点で様々なことを観察し、持ち帰れたので本当に参加してよかったです。長い長いレポートになりましたが、もし読んでくださった方がいましたら本当にありがとうございます。

 

この経験を活かして、日本で素晴らしい場をひらくぞ・・・!

 

 

*** 最後に ***

後日こちらに、このトレーニングのハーベストページ(記録)が出来ていました。

このサイトの下の方にある、Things we heardというスライドですが、自分が話した言葉を拾って記録してくれていてすごく嬉しかったです。この形式、いつかどこかで必ず使おう・・・!

また、わたしがブログに載せた以外の写真もこちらにありますので、雰囲気をもっと知りたいという方はぜひのぞいてみてください。

 

 

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対話ができる関係性・チームを築くために ワークショップデザイン × ファシリテーション でサポートする人。 プロフィール

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