セミナーを主催するとき、ワークショップやシステムコーチングを行なうとき、私は可能な限りお菓子や飲み物を持っていくようにしています。たぶん、ファシリテーションを学んだことがある人は「そうだよね」って話だと思いますが、「何で?」って思う人もいるみたいです。
先日、セッションの打ち合わせを行っていた時に 私があまりにもお菓子お菓子言い過ぎたのか ペアの方に 「なんでそんなにお菓子いるの?」と言われたので、今日はお菓子を準備することの効果を大真面目に語ってみようと思います。 (そんでもって次回以降聞かれたらこのブログのリンクをそっと送ろうと思っています…笑。)
1. アイスブレイクまでの時間の短縮を狙うため
通常、ワークショップは時間が限られているもの。どんな場でも、最初にアイスブレイクの時間をとったり、皆が話しやすく場に馴染むまで少し時間が必要です。以前、何かの記事で見たのですが… セッションを始める場所に先にカフェコーナーを作っておき、参加者が集まって開始までに少しお菓子を食べたり、コーヒーを飲んだりする時間があったうえでセッションを開始するとアイスブレイクまでの時間が短くなるそうです。
事前に雑談することができ、心理的な不安が少し解消されてセッションがスタートできるからではないでしょうか。
2. 対話の質をあげるため
単純にお腹が空いている、喉が乾いている状態と、そうでない状態なら後者の方がいい対話ができます。お菓子を口にすることで心理的な安心感が芽生えたり、単純に口を開くことでずーっと口を閉じている状態よりも口火を切りやすくなると聞いたこともあります。
また、セッションで中に飲む「コーヒーの質で対話の質が変わる」と聞いたことはありませんか。素敵な器で、とてもいい香りのコーヒーを飲みながら話す話をイメージしてみてください。 ※ ワールド・カフェは「カフェで話されるような対話」ができるよう、対話の場にカフェの雰囲気を持ち込むことも大切にしている手法ですよね。
先日ウィメンズ・サークルをご一緒しているゆりさんに聞きましたが、オランダにあるフューチャーセンターでは飲み物はオーガニックのジュースが置かれているそうですよ。 ( 対話の質をあげるための方法、ということです )
3. 要はセッションの効果を高めるため
ここまででお分かりになったかと思うのですが、要はお菓子や飲み物を準備するのはセッションの効果を高めるために準備するのです。「ファシリテーション」と聞くと、セッションの場が促進されるような問いかけを行う人と捉えられがちですが、「促進されるような空間」を創ることも立派なファシリテーション技術の一つだと思います。
…というわけで、私はセッションにお菓子を持ち込んでます。私が食べたいのではなく。
私の周りでは研修講師を行っている人が結構いますが、企業での対話の場でもお菓子やコーヒーを持ち込もうとしている人もいますよ。さて今週のセッションは何を持って行こうかな〜?