今回は、私がオススメのTEDのご紹介。TEDはこれまでにいくつか見ていますが、最もオススメなものはこのTEDかもしれません。この記事は私のブログの中でも特に人気の記事!ぜひご覧ください。
生きることの理由は「関係性」
英語の勉強がてらTEDはよく見るのですが、最近オススメなTEDを1つご紹介。 ブレネー・ブラウンの「傷つく心の力」というプレゼン。わりと有名なようですね。プレゼン自体、ユーモアに溢れていて観客の笑いも多く、楽しく聞くことができました。
訳が文語に近い印象があって、個人的にはすっと入ってきづらかったため、自分の理解を深める意味も兼ねてまとめてみます。
まず、彼女は生きることの理由は「関係性」だという話をします。
10年間ソーシャルワーカーの仕事をしてみると
関係性が生きることの理由だと 気付く。
関係性が生の目的や意味を与えてくれるのです
そこで、「関係性」の研究を始めた彼女は、誰もが「自分が関係を持つに値しないと思われることを恐れる = 恥、弱さ」を持っている。そして「恥、弱さを持っているからこそ、共感やつながりという喜びを得られるのだと伝えています。
この恥という感情、
つまり 自分は十分じゃない と思う
こうした気持ちを芽生えさせるのは 耐えがたいような心のもろさです
なぜなら 関係性を持つには私たちは自分自身を さらけ出さなければなりません
愛されるに値すると信じること
そこから、愛情とか帰属の感覚を持っている人とそうでない人の違いを研究されています。どんな違いがあるのかとっても気になりますよね。
愛や関係性に苦しむ人に欠けているのは、自分に価値があるという感覚です。
深い愛情や関係性を感じている人は 自分が愛されるに値すると信じているのです。
研究者の方からこの言葉を聴くだけでもこのTEDを聴く意味がありますね。 本当に、その通りだと思いますが「自分に価値がある」という感覚を持てている人は、どんな人なのでしょうか。彼女は、今度はそういう人のパターンを見出そうとします。
その人たちが共通して 持っていたのは勇気でした。人々は不完全であってもよいとする勇気こそを持っていたのです。
そして自分に対して思いやりがあって 他者への思いやりを持っています。人は自分自身に優しくなれないなら 他者にも思いやりを持てませんから。
自分のあるがままを受け入れるために あるべき姿については あきらめていました。それは関係性を得るためには 絶対に必要なことなのです。
人は完璧ではありません。だからこそ、他人を求め、関係性を得たいと思う。( そもそも完璧なら他人はいらないですし… ) そのために、不完全であってもいいという勇気を持ち、他でもない自分自身に優しさを発揮することが何より大切なのです。
もっとも重要なのは、自分はよくやってると信じること
続いて、人が心のもろさとどのように付き合っているのかを研究し、心のもろさを扱う方法について話を続けています。
心のもろさを扱う一つの方法は その感覚を麻痺させることです。ただし、 人間は選択的に感情を麻痺させることができません 。
感情を麻痺させることなしに つらい気持ちを麻痺させられません。だから、同時に喜びや 感謝の意や 幸福も同時に麻痺させてしまうのです。
悲しみ、恥、恐れの感情を扱う時に、このような辛い感情を麻痺させることで避けているそうです。なので、もっともっと、と完璧を求めだすと私たちはより、心のもろさに直面することになり、感覚を麻痺させていくことで多くの問題を引き起こしていくと語っています。
だからこそ彼女は、子どもに対しても「あなたは完璧よ」と言う代わりに次のように言葉をかけるべきと続けます。
あなたは完璧じゃないのよ。苦しみを背負っているの 。でもあなたは愛情や帰属に値する存在なのよ。
そして最後にブレネーはこう結んでいます。
自分自身を心の底から さらけ出すこと 心のもろさもさらけだすのです。
そしてあるがままで愛すことです 。心のもろさを感じることが生きていることだから。
もっとも重要なのは、自分はよくやってると信じること。
そうすると、周りの声に耳を傾け、もっと優しく穏やかに周りに接し、自分自身にも優しく穏やかになれるのです。
心のもろさ、弱さがあるからこそ、私たちは完璧じゃないからこそ、他人とつながりたい。自分の不完全さ、弱さを受け入れる勇気を持って、自分をさらけだすことが本当の関係性を築くことにつながり、そこには愛情や帰属、自己価値観という、人生を彩る感情が待っているということだと私は理解しました。
何かに一所懸命頑張った経験がある人こそ、挫折したり、出来ない自分を目の当たりにして時に心のもろさに直面しているはず。そんな人にこそ、ぜひ、見ていただきたいTEDです。
+α 気になる方へ
TEDを見て、著者を出されていることが分かったので、こちらも購入してみました。ネガディブさを優しく受け止められるようになれる本でした。