[voice icon=”https://yukogendo.com/wp-content/uploads/0053_original.png” name=”げんどうゆうこ” type=”l”]こんにちは、今回は、権力と共感力の関係について興味深い記事を見つけたのでそちらをご紹介させていただきます。チームのリーダーの方向けの記事になります。 [/voice]
先日共感力が持つ力について記事を書いたのですが、うろうろネットサーフィンをしていて興味を惹く記事を見つけました。私の好きなダニエル・ピンクが執筆した記事。
Why bosses need to show their soft side
英語が出来る方は上記のリンク先の記事を読んでもらうとして、私なりに理解したことをまとめてみたいと思います。
まず、突然ですが、自分の額に人差し指を当ててみてください。
当ててみたらそのままアルファベットのEという文字を書いて下さい。
書きましたか? (書いてからスクロールして下さいね!)
文字の書き方は2パターンありますよね。
- 他人が見た時にEと認識できるように書いた
- 自分から見た時にEと認識できるように書いた
簡単な心理テストでも使われる方法なので、ご存じの方もいたかもしれません。 1は公的自己意識が高く、人からどう見られているかを気にする傾向にある。2は私的自己意識が高く、自分の思うままに振る舞う傾向にある。というもの。
ただ、記事の面白いところは、どのような人が2を選ぶ傾向にあるのかを調査している点。権力者ほど2を選ぶ(=つまり、自分から見てEと認識できるように書く) 人が多いそうです。出世をして上の立場になればなるほど、共感力が落ち、他者の視点からものごとを見る意識を失いやすいということ。
リーダーという立場の人の共感力が下がると、メンバーはモチベーションが下がり、仕事の進捗や成果そのものにも影響が出てくるという点も指摘されています。
アメリカの医学部では心理学部の生徒に共感力を測るようなテストをしており、これは共感力が高い生徒の方が患者に対して治療の成果を出せるからだそう。
また、デザイナーが高齢者向けのサービスをデザインしたいと思ったら、視力がぼやけるような厚いメガネをしてみたり、耳が遠くなるように綿を詰めてみたりと高齢者の気持ちになれるような体験をしてみることもありますよね。
Excel作業は、「他人に想いを馳せ、共感すること」よりずっと簡単です。数字を入れれば常に正しい計算式が表示され、モチベーションを失うなんてこともない。アメリカのビジネススクールの卒業生は、在校生にどんなことを在籍中にもっと学んでおけばよかったかと問われると「財務や分析を学ぶことも役立ったが、もっとソフトな面の重要性に気付き、真摯に向き合うべきだった」
とのこと。面白いですね。
最後に、もしあなたがリーダーになったら… 語るのを待って、まずは「聞く」こと。そしてメンバー1人1人への尊敬を忘れないことだと結んでいます。より立場が上の人ほど「聞く」姿勢がやはり大切なんだなぁ。
…とここまで書いたところで、別の記事を見つけました。しかも日本語だった笑!
ダニエル・ピンクの記事のほうが具体例や考察がより述べられているのでオススメですが、概略はこちらでもいいかも。
先日もご紹介しましたが、共感について学びたい方にはこちらの記事がオススメ!