[voice icon=”https://yukogendo.com/wp-content/uploads/0007_original.png” name=”げんどうゆうこ” type=”l”]今回は、プロボノ団体を運営している私がどのように団体を運営していったら良いか悩んでいる時に、見て参考にしているTED紹介。チームのリーダーの方向けの記事です。[/voice]
普段、ボランタリー組織の運営をしていることもあり、どうすればメンバーに気持よく活動してもらえるかをいろいろ考えています。今は非常に便利で、悩んだらヒントになることを探せる時代。リーダーシップに関するTEDをいくつか見てみたので個人的におすすめ!というものをぜひご紹介させてください。
サイモン シネック 優れたリーダーはどうやって行動を促すか
この動画、TEDの中でもかなり有名だと思いますが、やはり私も見ることをおすすめします。
「何を」するかではなく、「なぜ 」するかを語る。
そしてそれこそがシンプルだが大きく世界を変える力を持つという1:50〜からのゴールデンサークルの理論は必見です。
7:52〜からの「仕事を求める人を雇うのではなく、自分の信念を信じてくれる人を雇うべき」という考えを非常に分かりやすく伝えてくれる、ライト兄弟とサミュエルの有力動人飛行の実現の例も、このゴールデンサークル力を理解するために必見なので飛ばさずに見ましょう。
信念を信じてくれる人を仲間に加えるというのはNPOの活動では欠かせないポイント。そういう人の方が、組織や運営の根幹を担ってくれる存在に成りうるからです。
さらに、NPOにはミッションという明確な「Why」が存在するはず。それを「どれほど、現場で言葉に出来ているか」がメンバーの気持ちを高めるためにとても大切です。
例えば、うちの団体の活動のWhat (何をするか)の1つには、運営しているサイトのパラレルキャリア体験談という、仕事をしながらのNPOの活動に打ちこむ社会人のライフスタイルインタビュー記事があります。
記事を担当するメンバーには「素敵な記事よろしくね♪」とだけ言ってもだめです。何回かはそれでいいかもしれないけど、必ずどこかでモチベーションが下がる時が来る。
「記事を書いてもらえると、次またサイトに来た人が読むかもしれない。その人に伝わりやすく、背中が押される文章だったら、またその人がサイトを利用してボランティアに挑戦するかもしれないよね」
とミッションに繋がる言葉 ( うちの団体は社会人が中〜長期的に社会課題に携わるライフスタイルを支援することがミッションなので )をかけられた方が、担当する人もきっとやる気をもってもらえるはず。こういう些細な言葉に気を配れるかどうかがリーダーにとって非常に大切と考えています。
ダニエル・ピンク 「やる気に関する驚きの科学」
モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すかの著者としても有名なダニエル・ピンクのプレゼン。何といっても見ていて惹き込まれる、ユーモアに溢れるプレゼンですね。これも上記のサイモン・シネックのプレゼント近いかもしれませんが、人の内発的動機の重要性を語るものです。
1:48-8:27のCandle problemの説明は、絶対見るべき。大まかに伝えると金銭的報酬は答えや作業が明確に分かる単純作業では機能するが、クリエイティブな作業においてはマイナスの作用をもらたす、ということを証明した実験の話です。
自主性・成長・目的意識に基づいた、内発的動機に基づいて周りを導く人こそが成果を挙げられるという新しいアプローチを紹介しています。
外発的動機 vs 内発的動機 の例として引き合いに出される16:11-のMicrosoftのEncartaとWikipediaの話も必見です。ボランタリーメンバーを真に活かせることができれば、本当はWikipediaのような成果を上げられるはず。と私は信じています。
ダン・アリエリー 仕事のやりがいとは何か?
最後は、仕事のやりがいについてのプレゼン。どうやって組織のメンバーのモチベーションを上げてもらうか(もしくは下げないようにするか)考えている人に特におすすめの動画。
まず、9:55-12:40の実験と結果を見て、「人の成果を無視する行為は人の努力を目の前で切り刻むのと同様に酷い行為である」という点は頭に叩き込んでおきたいところ。人の成果を無視するって結構容易にやっちゃってませんか?
例えばFacebookのグループ内で「こんな情報あったよ〜。こんなことやってみたよ!」と投稿があっても、そのグループの管理者すら反応しないシーンをよく目にします。こういう小さなことの積み重ねで、人ってモチベーション落ちていくと思うんですが、どうでしょうか。
次に、心配症で先回りしていろいろ準備してから仕事を振ってしまう私のような方は13:30-14:30のIKEA effectという話をぜひ見てみて下さい。ケーキミックスを使ってケーキを作るときの、人の心理パターンを2つ紹介しています。
1. パウダーと水を混ぜるだけのケース ・・・自分が作ったものと感じられない
2. 上記に+して卵とミルクを入れて混ぜるケース・・・自分が作ったケーキと感じられる (=満足感、喜び)
人に適切な努力をさせることで、高い次元での喜びを提供することが可能だという話です。ついつい1の状態まで準備しちゃいがちなんですよね…。ただ、ある程度の労力をかけてもらうことで、その人により、喜びや満足感を与えることが出来る、と視点を変えられたら仕事のお願いの仕方も変わってきそうですし、実際に私はこの動画を見てから少しだけお願いすることの心理的負担が減りました。
いかがでしたか。上記のTEDに関心があるならこれもオススメ!というものがありましたらぜひ教えて下さい!