[voice icon=”https://yukogendo.com/wp-content/uploads/0081_xlarge.png” name=”げんどうゆうこ” type=”l”]今回は毎月1度開催している円坐について。円坐では自己紹介もせずに「では始めます」とスタートします。名前とか肩書きとかなく、目の前の人と関わるだけ。[/voice]
昨年からOrdinary Worldのさとしさんと毎月1回、円坐を開催しています。
昨年の7月に開催したのが初めてなので、来月で1周年ですね!何度やっても円坐は奥深く、楽しい。(このブログにも何度か円坐について書いてます^ ^)
円坐とは決まった時間を共に過ごすことだけが決められていて、あとはどう過ごすかが自由。話したければ話してもいいし、話したくなければ黙っていてもいい。目的がない非構成の場です。 1時間以上しーんと沈黙していることもあれば、話が止まらない回もある。一期一会のその時を丁寧に過ごす時間です。
円坐の魅力は他の記事にも書いたことがありますが、「いまここ」の瞬間からその回に出会った皆さんと関係性を紡ぎだすことにもあると思っています。私たちが開催する円坐では、自己紹介もチェックインもせずにいきなり「それでは始めます」というような感じで始まります。これが私はとても心地いいんですね。
普段、人と出会う時に何をしているとか、どの会社に勤めているとか、つまり肩書きやこれまでやってきたことを伝えて共通点を探り合うようなところがあると思う。もちろん共通点があると安心感は高まるし、そのことを話したくなるけれども、私はそういう自己紹介せずに始まる関係性が実は好き。だって今、その瞬間の自分自身から関係性が始まるでしょ。
私は20代の半ば頃、西村佳哲さんが主催するインタビューのワークショップに参加したことがあるのですが、このワークショップ、実は同じ理由で(今、その瞬間の自分自身から関係性をスタートする)自己紹介禁止だったんですよね。 自己紹介禁止だと、相手の年齢も分からない、皆が何をしている人なのかも知らない、知っているのは、ただ今この瞬間の相手の関わりと言葉だけ、という状態。
これが当時の私にはとても良くて。というのもその時は参加者の中では若い方だったので、何というか、周りがすごい肩書きの人とか「こんな勉強してます」というような人ばかりだと気後れしちゃうなぁという気持ちだったからです。でも、そういうのは全部知らない、相手の関わりだけが自分との関係性のすべて。(この時の体験が「本当に相手とランクなく付き合う」ことはどういうことかを教えてくれた気がします。)
何というか、この関わりが何だか自分にとって「本物」だという感触が深く刻まれましたし、この時から本当に、相手が何してる人かとか肩書きではなく、「相手の関わりが自分にとって心地いいかどうか」が付き合い続けたい人かどうかを選ぶ基準になっていったと思います。
円坐でも同様に、相手のことは何も分からないことの方が多い。分かるのは、今この瞬間の相手の存在とエネルギーと関わりだけ。でもそれだけで十分すぎるほど繊細に相手を感じることができる時間。それが円坐です。 円坐の時間は、まるで生きているスピードを緩めるように、丁寧に自分と相手を感じて関わる時間。
今月も一期一会のその時間を私と一緒に坐りましょう。来月は22日(火) 19:00〜開催です。気になる方は是非いらしてくださいね。詳細はこちらです。