[voice icon=”https://yukogendo.com/wp-content/uploads/0028_original.png” name=”げんどうゆうこ” type=”l”]こちらの記事はファシリテーター Advent Calendar 2015の参加企画です。ランドスケープというワークショップの流れを書いたものをご紹介させていただきます。絵や色を取り入れたいけど、グラフィックは難しいなぁというファシリテーターの方向けの記事です。 [/voice]
ファシリテーショングラフィックが流行り出している!?
最近、ファシリテーショングラフィックって流行っていますよね。
話し合いの中身や様子を絵やキーワードで可視化していくもの。グラフィッカーの方が書いている素晴らしく綺麗な絵を見たことがある人も多いと思います。
対話の内容がイメージ付きで残されていることで、話ししたことが状況や感情とともに思い出しやすくなるので、大きなイベントやカンファレンスなどでも、取り入れられる場面も増えているみたいです。
対話している最中に、同時にグラフィックを書いていくのはライブレコーディングと言われ、これは「話を『きく』力」や「構造化して捉える力」、そして「書く」スキルがある程度求められるため、残念ながら私は出来ません・・・
グラフィックっていいなぁと思いつつも、そんな「『聞きながら書く』なんて出来ないよー」という私みたいな方へオススメなのが「ランドスケープを書いてみる」です。
ランドスケープってなに?
ランドスケープとは、セッション全体の流れを書いたものです。例えば…
こういうもの。
ブログにアップしてみて「・・・うん。 我ながら絵がド下手・・・」と落ち込んでいるんですが、これは下手だろうとなんだろうと書いたほうがいいと思ってるので、毎回がんばってます。
ランドスケープの効果とは
ファシリテーション・グラフィックって「記録として」の意味あいが強いと思われがちですが、実は「創造性を高めるため」という要素も大きい。このランドスケープがあると
参加者が全体の流れが分かることで、安心感を得られる ( この後何やるんだろ…という不安が減る )
カラフルな色やイラストを見ることで創造性が高まる、ワクワク感がでる
ファシリテーター自身も「次の流れなんだっけ?」と覚えておかなくてよくなるので「脳にスペースができる」
同様に、参加者も「次に何がやるのかな?」と考えなくてよくなるので「対話に集中しやすくなる」
という効果があります。
この「脳にスペース」というのがポイント。話し合いをライブレコーディングして書き残すのは、話したことを次々に忘れて大丈夫な状態にする ( = 創造性を発揮するスペースを創っていく ) ことが出来るため、創造的な対話がしやすくなるのです。
繰り返しますが、私はライブレコーディングでグラフィックを書くことは出来ません…。
ただ、ランドスケープだけは事前準備で時間をかけて書くことが出来るので準備したり、対話の場だったら質問&簡単なイメージや記号くらいを書いていったり ( 質問も、紙に書いて貼りだしてあると「質問を覚えておく」というところに思考を使わせずにすむため、書いていくことがあります ) しています。
聞くと見るをバランスよく
対話の場では特に参加者にやることを短い時間で、パッと理解してもらうことはとても大切なこと。というのも、「話し合いの方法の理解」に思考を使われてしまうと、実際の対話への集中度や深まり度が変わってくるからです。
口頭で長々説明するのではなく、なるべく視覚的にパッと分かり、口頭で補足するくらいにしようと心がけています。(なので、ランドスケープ以外にも、今日やることを書いて準備しとく、というのは絵で描くというのはよくやりますね)
私みたいに「 絵は苦手だけど、ほんのちょっとだけでも取り入れたい…」と思っている方、ぜひランドスケープを描くことにトライしてみてください。
* 2018年12月Update *
[box class=”blue_box” title=”実践者の声”]友人で、かついろんな場を主催されているこうちゃんがご自身のランドスケープを紹介している記事を発見したので、ご紹介させていただきます♪ ワークショップやミーティングの設計図を共有・確認しよう!(ワークショップデザイン Advent Calendar 2018参加)[/box]