今年の7月からCRRジャパン提供しているの資格コースを受講しているため、今、私が一番力を入れているのがシステムコーチングです。
ただ、そもそもシステムコーチングってまだあまり知られてない手法なので、よく「なにそれ?」と聞かれます。 取り急ぎ一言で返さないといけないときは、「成果を上げるチームになるために、そのチームの関係を強化するワークショップ」「受けたらチームのコミュニケーションが変わるよ」と答えています。 その後にたいてい来るのが次の質問。
「あぁ!仲良くさせるってこと??」
うーん。あっているような、あっていないような…。
今回は私なりにこの質問に (勝手にここで) 回答してみます。
私が、「システムコーチングって要は仲良くなるってこと?」と聞かれた時は
「仲良くなる可能性は高いけれど、仲良くさせるという目的でやるものではない」
と答えています。
会社などの組織は、成果をあげるために存在するのであってそこに集う人が仲良くするという目的で存在しているわけではありません。もちろん、コミュニケーションをとっていない組織よりも、仲がいい組織のほうがいいに決まっています。ただ、「皆仲良くて和気あいあいと仕事しています」という組織が、必ずしも成果を上げられるとは限らないですよね。
成果を上げる組織というのは、質の高い議論ができる組織、つまり建設的な批判ができたり、どんな役割、立場の人も積極的に意見ができたりと「一人では思いつかない発想が湧く」コミュニケーションがとれる組織です。
ものすごく簡略化して書いてみますので、下の図を見てみて下さい。
AとBの話し合いをするチーム・組織があったときにBの方が、皆が参加者意識をもって話し合いをしているので、成果をあげる組織であることはわかると思います。ただ、Bの方が仲が良いとは限りません。
Bでは真ん中の人が「顧客の視点を最も大切にする」価値観で、右の人が「自社の社員の働きやすさを重視する」という価値観だったとします。ところが、相手の価値観は自分とは違うものなので、それを好きかどうかは別問題。よって自分の価値観とは遠いものを持っている人に「あいつ!何言ってるんだよ!」という気持ちになる可能性もあるというわけです。
ただ、そうであってもBの話し合いができるチーム・組織というのは「反対意見も聞いてもらえるはず」という相手への信頼感とお互いの関係性があって成り立ちます。また、自分もチーム・組織の一員だからという一体感や貢献意識があるから発言をしています。つまり「成果を上げられる関係性がある状態」というわけ。
システムコーチングはチームで複数回のセッションを受けて、AからBの状態になることを目指して行なうものです。 もちろん、お互いのことをより深く知っていくことで、共通点を見出して共感しあえることが多いので、仲が良くなる可能性は高いです。 ( 今のところ私がセッションをやった後「仲が悪くなったんですけど!」と言われたことはありません… )
よって「仲良くなる可能性は高いけれど、仲良くさせるという目的でやるものではない」のです。
いかがでしょうか。
まだあまり知られていないシステムコーチング。ちょっとだけでも理解の助けになったら嬉しいです。うちのチームでも試してみたいなぁと思う方がいたら、ぜひご連絡下さい。
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