死を語るのは不謹慎? 死を「無いことにしない」ことで人は慈しみやすくなるのではないか。

[voice icon=”https://yukogendo.com/wp-content/uploads/スクリーンショット-2018-06-18-午前0.13.18.png” name=”げんどうゆうこ” type=”l”]今回は、先日開催した「死の対話」というイベントについての記事です。このイベントはテーマを大切にしたいので、話をしている時に写真を撮っていません。なので話をしている雰囲気は伝わりづらいのですが、ぜひご覧になってみてください。[/voice]

 

 

先日「死の対話」〜死を見つめることは、生を見つめること〜 の2回目を開催してきました。

 

毎回20名前後で開催をしています。

 

「死について気軽に話せる場を作ったらどうなるだろう?」という好奇心で始めた企画ですが、このイベント、なぜかFacebookのイベントページを1〜2回シェアしただけで100名以上関心ありボタンが押されてて(前回なんか300名以上!一緒に主催しているのINTEGの薫さんが気を利かして広告でもうってくれたのかと思いました。)  定員になる、主催イベントの中で人気No1です。    あっ、でも他のイベントも来てね・・・!

 

 

 

 

 

そして主催してみた感想は、控えめにお伝えさせていただきますが・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

ものすごく楽しいです!!    

 

 

 

 

 

 

死の話をしてて何が楽しいんですか?と聞かれると、答えるのが難しいのですが…。何というか、許されている感というのか? あまり話さないことを話してOKという安心感なのか? それとも死について話ししたいという方の丁寧に命を生きたい誠実さのようなものが場に溢れるからか?  ( または私たちが重苦しくないからか?? ) 柔らかい優しい空気がそこにあるように感じます。

 

 

今回は、在宅緩和ケア/ホスピスケアをされている清水さんという方に、ご自身のお仕事のことやこれまで感じたことなどを短く話をしていただく時間をとり、それを聞いた参加者が自分たちが話したいテーマでグループに分かれ、話をするという流れにしました。

 

 

今回、出ていたテーマはこちらです。

 

「死の対話」では、皆の様子を写真には撮っていないので、写真はこのテーマが書かれた紙くらいしかありません。 小グループで話をしていただいた後、最後に全員に伝えたいなと思ったことを共有しあって終わりになります。

 

 

本当は、最後に皆で話す時間をもっと長く取りたいのですが、平日の夜だと時間がどうしてもこれ以上取れないので、、涙を飲んでここで終えています…。

 

 

死について話し合うって、なぜか不謹慎?とする風潮がありますよね?? でも、私は亡くなった父が生命保険会社に勤めていたこともり、きちんと死の準備をしてから亡くなっていたこともあり、そういう風には思いません。(先日のブログでは、父が死のノートに「死後、私が通った学校に寄付をするように」と書かれていた話を書きましたが、そのノートはそれ以外にも自分が亡くなった後、こうして欲しいというような事がたくさん書かれていました。母が生活に困らないように自分の保険を組んでおり、今でもそのおかげで母は生活できています。)

 

 

友人に何名か生命保険の会社に勤めていて営業などをしている人がいますが、「家族が亡くなる話など不謹慎」と煙たがられることも多いそうです。身内が亡くなったことがある経験を持つ身としては、亡くなってしまうと心理的な負担が一時的に高くなるので、そういう生前に話ししてばおけばよかったことを話さなかった代償は、死後大きく負うことになると思います。

 

父がちゃんと保険やその後の生活のこと、死んだ後のことを考え、準備していてくれたからこそ、私たちは自分たちが悲しむのに集中することが出来ました。自分の心のことだけ考えていたらよかった、というのかな。

 

 

これが、父が死を意識せずに自分のことだけを考えて生きていたら、私たちは自分の心もケアしながら今後の生活のこととか、色々やらなければならない手続きを調べることとか、悲しみにくれる時間さえも途切れ途切れに、大切に扱えないまま過ごしたのでは無いかと思います。

 

 

だから、死を見ない、無いことにしない、どう扱うか、そっと手のひらにのせてみる。そんな時間を私自身が持ちたいというのがこの場を開く一番の動機です。

 

 

 

私が主催するイベントは、死の対話の他に、円坐女性だけの対話、など謎イベントが多いのですが、沈黙や深い内省、死、女性性という、あまり光があたっていないスポットにそっと光をあてるようなことがやりたい。私は「慈しみやすい社会」が自分のテーマなのだと最近、気づきました。

 

 

https://twitter.com/yuko_g/status/988680850584752128

 

もう少し言葉を添えると、「在るがままの私で、深い心のつながりを感じあえる社会にしたい」というのがテーマだなと考えていたのですが(最近、自分のHPをリニューアルしようと思って、更なる内省に励んでおり(笑)、言語化しました)、それがもう一段、抽象化された感じ! しばらくはこのテーマを大切に進もうと思います。

 

 

「死の対話」ですが、次回は7月11日(水)を予定しています。近日中にイベントページを作成しますので、気になる方は私のFacebookでご確認ください!

 

 

 

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対話ができる関係性・チームを築くために ワークショップデザイン × ファシリテーション でサポートする人。 プロフィール

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