[voice icon=”https://yukogendo.com/wp-content/uploads/0053_original.png” name=”げんどうゆうこ” type=”l”]今回は8月25日(土)に開催した、わたしの持っている「はたらき」とは? ありのままの「はたらき」について探求するダイアログ のレポートです。どんな内容を実施したのかも書いてみたので、ワークショップを主催している方も良ければ読んでみてください。 [/voice]
わたしのブログではオススメの本としてよく西村佳哲さんの本をご紹介させていただいています。今回のワークショップの題材として選んだ「わたしのはたらき」という本。それは、こんな序文で始まります。
“わたしたちには一人ひとりに、その人が持っている “はたらき” があるように思います。それは職能や肩書き以前のもので
、持ち味と言えなくもないけれど、もっと力に近い。本人 がいることで周囲が受ける影響、ごく自然に生まれる作用 があると思う。 その”はたらき”と、本人の仕事、ひいては生きているこ
とがより一致して感じられるとき、人は納得や満足や安ら ぎを得ているように見えるのだけど、どうでしょうか? “
働き、ではなくはたらき。働くをイメージすると私たちはつい、働き方や職業などを考えがち。でも今回探求したかったのは、この序文で表現されているような、本人がいることで周囲が受ける影響、ごく自然に生まれる作用についてです。
人って、何かになろうとしなくても、すでに誰かに何かの影響は与えている存在のはず。私たち一人一人がすでに持っているものに目を向ける時間にしたいなと思って、今回企画してみました。今回は友人の平出さんと協働開催です。
今回は、前半にABD(アクティブ・ブック・ダイアログの)をアレンジして本を読み、その後に「はたらき」について参加者同士で対話をするという設計です。
「わたしのはたらき」というのはインタビュー集なので、予め1人ずつの章に分けておきました。
今回はamazonで最安値になっていたものを2冊購入し、キンコーズで裁断して使用しました。
最初に、パラパラっと読んでもらい、2人ずつ同じ章を読むようにしました。( 同じ章を読んでも違うポイントが響いたり、受け取り方が違ったりするので、そこを話するようにするため )
1章は、20〜30ページくらいの薄い章なのですが、それを読んだ後、以下の内容をA4の紙にまとめてもらいました。
- 読んだ内容を知らない人に向けてまとめると?
- もっとも響いた一文、または一節を書いてください。
- この人らしい力はどんなものだと思いましたか?
- この人があなたの周りにいるとしたら、どんな印象、影響をあなたは受けると思いますか。(ここだけ、その人のはたらきを色でイメージしてもらって色画用紙を選んでもらい、その紙に書いてもらいました。)
作業中の様子。このスペース、特別に貸していただけたのですがとっても素敵な場所でした。
書き終わった後に同じ章を読んだ人同士で内容を共有し、気づいたことなどを話してもらいました。
書いたものは休憩中に壁に貼っておき、見れるようにしておきました。
その後、休憩をしてから気になったことや「はたらき」はどんな時に発揮される?ということをベースに自由に話す時間。 (話している時の写真はないのですが…)
それぞれ読んだ章は違うのですが、1人の人が自分の読んだところから疑問に思ったことに対して、「自分が読んだ章にはこんな表現があった」など、別の章を読んだ人からヒントというか、言葉が上がっていたのが面白かったです。
今回は、参加者が奇数だったので、本を読んでまとめてペアでシェアするところはわたしも一緒にやったので、なおさら話をしている内容が深くうなづけるレベルで聞くことが出来ましたし、たくさん発見もありました。
今回、野菜と果物のマフィンを準備してみました。(注) 買ったんですよ!)
また、今回ワークショップには以下の2つを取り入れてみました。
< 自己紹介禁止ルール >
これは、わたしも過去に参加した西村さんが主催するインタビューのワークショップでも取り入れられていた方法なのですが、そのまま採用してみました。
要は、肩書き、職業など先入観なしにその人と関わるところから相手との関係性をスタートしてみる、という出会い方です。ワークショップが終わるまでは名刺交換をせず、社名、仕事など過去どんなことをやってきた人なのか、はあえて聞かないように過ごしてもらいました。
< シークレットバディ >
ワークショップの途中、本を読んでペアで共有した後、くじ引きをしてもらいました。くじには参加者の名前が書いてあり、誰がどの名前のカードを持っているかは分かりません。残りの時間は対話しつつ、何となくカードに書かれていた相手の「はたらき」も意識してもらいました。
最後のチェックアウト(一人ずつ感想を話してもらう時間) の時に、合わせて自分が観察した相手のはたらきも伝えてもらうという方法で行いました。
*コモンビートというNPO法人で、チームでミュージカル行うときのチームビルディングで、このシークレットバディというのを取り入れていると聞き、それから今回のように、たまにワークショップでアレンジして使っています。
私はこの本、既に3回読んでいたのですが、それでもこの手法で1章 (つまり1人の方のインタビュー記事)を読んだだけで、受け取ることの大きさといったらありません。「人に伝える」前提で読むのと自分だけで目を通すのは雲泥の差があるというか…。
働き方を考えるワークショップ、や価値観を知るワークショップ、ではなく「在りのままの自分のはたらき」についてを話したかったので、開催できて本当に幸せでした。
何度も主催しても場を開くのは楽しい。
https://twitter.com/yuko_g/status/1033335164774969345
誰かに時間をお金を使ってもらえるって全然当たり前じゃない。
参加して下さった皆さま、本当にありがとうございました!