プロアクションカフェをやるのは何のため? 組織のコミュニケーションを変えるには、手法を通じてプロセスを変えてみることだ。

[voice icon=”https://yukogendo.com/wp-content/uploads/0014_original.png” name=”げんどうゆうこ” type=”l”]今日は契約しているNTTデータで1年間行なっている、公開イベントの報告レポートです。なんと今回は6回目の開催!続けてきたからこそ見えてきたこともたくさんあります。[/voice]

 

先日こちらのブログでもお知らせさせていただいたNTTデータグループの組織開発実践者会議 WANTED。大盛況のうちに終了いたしました。 今回もご参加いただいた皆様、ありがとうございます。

 

毎回、このブログを見て参加してくれる人もいるし、友人がきてくれることもあり、私自身も楽しく開催&参加(今回は、ファシリテーターは社内の別の方が担当)しました。

 

今回は、初!テーマオーナーをやってみました。
プロアクションカフェとは、参加者がテーマオーナーとサポーターに分かれ、20分×3ラウンドの対話を繰り返し、テーマオーナーのテーマ・活動を発展させていくための手法です。

 

私が出したテーマはこちら!

*こんな風にオリジナルのテーマオーナー記入シートがあるのはWANTEDだけ!
通常はテーマオーナーになりたい人がA4の紙などにペンで自分のテーマを記入します。
今回から「テーマに関する確認事項」という項目が足され、テーマの背景やこれまでの取り組みが分かりやすく伝わるようになりました。

 

他に出ていたテーマは・・・

 

  • 社風をもっとオープン化するにはどうすればいい?
  • 個人にも組織にも意味のある複数とは?
  • 社内の会議を良くするには?
  • 働き方変革を最もいそがしい現場社員に意識してもらうには?
  • プロジェクトマネジャーを育成するには?

 

などなど。

 

毎回、テーマオーナーには3~4名ずつサポーターがつくのですが、今回は3名のサポーターに来ていただき、対話を重ねました。(私のグループにきていただいたのは、プロのファシリテーターとキャリアカウンセラー、NTTデータの管理職の3名の方。写真撮ればよかった・・・)

今回のファシリテーターはNTTデータの方に行ってもらいました。ご自身で資料を作成されていてすごく分かりやすい説明・・・! 過去にテーマオーナーをやったこともある方だったので、自分がテーマオーナーをやったときにどう感じたかを踏まえて、説明されていました。(連続して同じ手法を続ける、という実践の良さが現れていたと思います。)

 

最初にテーマオーナーの方が自分のテーマを簡単に共有します。

 

その後、前回と同様テーマオーナーの方が中心に集まり、サポーターの人がその後ろに並ぶ形式でチーム編成を行いました。

 

その後は各チームでの話し合い。テーマオーナーの活動をより良く発展させるために問いかけたり、アドバイスをしたりします。

 

何の話をしているところか不明ですが、うちのテーブルはこちら・笑。

 

こちらはNTTデータの方がテーマオーナーで、社外の方が何名かサポーターに入っていますね。自分の活動に対しては、どうしても社内の人だけだと視点が偏るので、他社の人に入ってもらえるのもWANTEDの良さだと思います。

 

皆、2ラウンド目辺りからファシリテーターが時間を区切っても話やまなくなります・・・

 

プロアクションカフェを行った後は、テーマオーナーとサポーターに分かれてプロアクションカフェの振り返りを行いました。

 

テーマオーナーの人は今回から、振り返りの時間にハーベストシート(気づいたことをまとめるシート)を書いてもらうことにしました。

 

これは、私が書いたものですが、こんな感じ。 直後だと話したことを良く覚えているのですが、何日か経ってから見直すことできちんと自分の中に話し合ったことが落ちてきた漢字がありました。

 

このフォーマット・・・こちらのブログを呼んでくださった事務局の方が、WANTEDで使いませんか?とご提案くださり、実際にシートも作ってくれました ^^  連続してやっているとこうした改善やアイデアをすぐ試してみることが出来る点が良いですね。

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今回、テーマオーナーを行ってみて気づいたのはこれからこういう活動を広めるにはもう少し言葉を現場よりに寄せていく必要があるということ。例えば、「WANTEDに来てください~」と言っても、組織開発という言葉を使うと、その言葉を知っている人しか基本的には来ていただけません。

 

 

もちろん、立ち上げ初期の段階ではそれでも良いのですが、もう一周、輪を広げたいと思ったら異なる表現をしていかないとだめというか。 (というより、組織を自分たちでより良くしていこうとする実践のことを広く指す言葉が組織開発、というだけなのでそもそも組織開発という言葉なんて使わなくていい気がします。。)

 

今回、私のグループではプロアクションカフェのメリットについて話をする時間があったのですが、

 

  • 簡易的に協力・協創する体験ができる
  • 人に問いかける・問われることで自分自身に対する気づきがある
  • テーマオーナーを行った場合、自分がやろうとしていることに対して、様々な視点からの意見がもらえるため妥当性が高まり、また、その人自身もたくさんの人に相談して検討したという自信につながる
  • 実際に、自分でやってみようという具体的なアイデアが湧く

 

 

という点が良さじゃないか、という思いました。 「対話型組織開発!!」と言い出す前に(もちろん、それはそれで大切なのですが) そもそも多様な人と話すのって何が良いんだっけ?が簡易的に体験できる、それがプロアクションカフェだと思います。

 

 

誰かと話す・聞くことの力を体験していなければ、いくら「対話をしていきましょう!」と呼びかけたって「Yes」が来るはずありません。 「違う」人と話すっていいね!そんな体験を積み重ねることで「皆で話して決めていくて良いね」につながっていくのです。

 

私、実は最近他社でもプロアクションカフェを実施する機会が出てきました。私は「プロアクションカフェという方法です!」という口実を用いて、結果として話し合いのプロセスを変えることができるなら、手法を広めるのはありだと思っています。

 

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もし、自社の話し合い、オフサイトの場でプロアクションカフェを実施してみたいという方がいらっしゃいましたら、ぜひご相談ください。

 

 

ちなみに今回、テーマオーナーとして話し合ったことから、1つ研修、1つ公開イベントが動き出しました。やはり「これをやってみたい!」と声をあげられた人にチャンスはやってくるんですね。 本年度 WANTEDにご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました!!

 

*来年度以降、活動が継続になるか、また私が担当者になるかは未定です。

 

こちらの事例のようにプロアクションカフェ をやってみたいという方は、ぜひお問い合わせフォームからご連絡ください。 NTTデータは公開イベントとして開催していたため、社名を出していますが、他社での実戦経験もあるので、お役に立てると思います。

 

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