あなたの場作りはどんなアート? 私がホストをするときに意識する4つの視点

[voice icon=”https://yukogendo.com/wp-content/uploads/0014_original.png” name=”げんどうゆうこ” type=”l”]今回は、ファシリテーションに関心がある方向けの記事です。私が普段、場づくりする時にどんな点を意識しているのかを少し書いてみます。[/voice]

 

*今回はファシリテーター Advent Calendar 2017に参加の記事です。

 

このカレンダーは過去2回、参加しています。関心がある方は過去記事もどうぞ。

ファシリテーター Advent Calendar 2016
対話の場は話して終わり!? ファシリテーションとハーベスティングの関係性

ファシリテーター Advent Calendar 2015
ファシリテーション・グラフィックって何でいるの? 誰にでも出来るランドスケープ作成のススメ

 

 

今回は、実際に場作りをしている際に私が意識しているポイントに関して。私の学びの多くのエッセンスはArt of Hosting and Harvestingで培っているものなのですが、今回もそこで学び、私が実践しているものをお伝えしたいと思います。

 

2015年のArt of Hostingの資料より。写真提供:フォトファシリテーター あさのしんいち

 

それは、

  • Invitation (呼びかけ)
  • Organize (オーガナイズ)
  • Host (場のホスト)
  • Harvest (対話の記録・収穫)

の4つ。 1人で全てを完璧にできるわけではないのですが、対話やワークショップの場を開くときにはなるべくこの4つを意識しています。何名かで場を開くときには、各々担当者を置くことも。

 

Invitation (呼びかけ)

1つ目は呼びかけ。イベントやワークショップの告知文、さらっと書いたりしてませんか? 誰に何を伝え、どんな人に来て欲しいでしょうか。場づくりは、来て欲しい人をイメージして、呼びかけるところから始まっていると考えています。

 

私は、自分の気持ちを書きつつ「こんな人に来て欲しい」と丁寧に書くほうが好きなのですが、書きすぎない方が参加者の多様性は高まるかもしれない。自分が開きたい場に迎えたい人に、どんな方法で、どんな言葉を使って、どんな風に呼びかけたら響くか。これをちゃんと考えている人の書く告知文は私は好きです。(イベントページをさらっとしか書いてない人ってちょっと、「伝わる人にだけ伝わるもの」「伝わる人にだけ伝わればいいです」感を感じてしまって少し苦手。だって本当に伝えたいこと、開きたい場ならもう少し相手目線で心に響く言葉を選ぶ努力を怠れないと思うからです)

 

Organize (オーガナイズ)

2つ目はオーガナイズ。Organizeの訳が思いつかないので、そのままカタカナで書いてますが、これは参加者が参加しやすい環境を整えることを指します。当日までのメールのやりとりや、会場のセッティング、誘導の仕方やフォローなど。

 

本物のファシリテーターってオーガナイズに気を配れるファシリテーター、というのが私の意見。1人で場を開くときには気を配りきれなくて最も反省することが多いところなのですが、オーガナイズが素晴らしい場は参加者に無意識のレベルで「あなたを大切にしたいです」を伝えることだと思っています。

 

カフェコーナーを準備することもそうですし、ちゃんと余裕があるときには導線(今の時期ならコートを脱ぐ場所、荷物置き場、模造紙などの資料を貼る場所、椅子の配置は参加者にとって動きやすいか、など)も検討します。参加者がトイレや入り口に迷わないように誘導の紙を貼ったり、名札の書き方を説明する資料を置いておいたり、とにかく参加者に「?」という余計な思考を使わせず、心地よく場に参加してもらうための作業。

 

私もなるべく気をつけてはいるのですが、これは毎回毎回 Art of Hostingのトレーニングで学んでいるところでもあります。

 

Host (ホスト)

これが、きっと最も分かりやすいと思うのですがいわゆる場を進めるファシリテーターの行為を指します。( ファリシテート(=促進)よりも、ホストという言葉の方が参加者をもてなす、というか心配りしながら大切にするニュアンスが入る気がしていて私は好き。)

 

これはまぁ、他の記事でも色々書いているので割愛しますが、プログラムデザインを比較的練ることと、自分らしい言葉で話せているかに気を配るのが私流かな。

 

Harvest (ハーベスト)

最後はハーベスト (対話の記録・その場から得たもの、収穫したもの) 別の記事でも少しだけ書きましたが、話して終わりではなく、何かしらその場を思い出せる記録をどのようにとるか?というのも大切な場づくりの視点の1つ。これがあるだけで、その場の経験が学びに変わるか、またはアクションに繋がるかの大きな差になります。

 

例えば、別の記事でNTTデータグループの組織開発実践者会議 WANTEDの開催レポートを書きましたが、この時の場の狙いとしては「参加者がこの場以外で活かせる学びを得る」という狙いがあったので、記事に書かれているような記録を取り入れた、というわけです。

 

何でも記録すればいいという話ではなく、(とにかく体験重視という狙いなら何も残さない、もありですし)どんな狙いで残すのか?が大切ですね。 最近、グラフィック・ファシリテーションが流行りだして来ているので絵を書いて残すことが着目されがちですが、私は「何のために残すのか?」というプログラムデザインの視点を持っている人がハーベストを担当、または指示した方が場の成果は高くなると考えています。

 

 

 

 

以上が、私が場づくりをするときに意識する4つの視点です。

 

私は自分にとって場づくりはアート(Art)だと思ってます。アート、と聞くと芸術的な美しさをイメージしてしまって、以前は使うのが気恥ずかしい言葉だったけど、どちらかというと今は、自分なりのこだわりたいもの、ずっと探求したいもの、という意味の言葉だと考えています。

 

あの人の開く場、ワークショップってあの人なりのアートだよね、と感じる場に私は参加者として行きたいし、自分がホストをする場の参加者が「この場って『げんちゃんのアートだな』」と感じてもらえたらものすごく嬉しい。

 

来年はそんなファシリテーターになろうと思います。メリークリスマス!

 

 

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対話ができる関係性・チームを築くために ワークショップデザイン × ファシリテーション でサポートする人。 プロフィール

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