[voice icon=”https://yukogendo.com/wp-content/uploads/0015_original.png” name=”げんどうゆうこ” type=”l”]今回はわたしが意識している考え方についての記事。わたしは学ぶことも大切にしていますが、意識的に「学ばない」と決めていることもあります。習ってしまうと「習ったことにそう」発想が先に出てきてしまい、それ以外の発想が出づらくなってしまうからです。[/voice]
私のような個人事業主は社内研修というものがありません。だからこそ、自分自身を高めるために必要だと思った講座には行くようにしています。
私が組織開発の仕事を得られるようになったのも様々なところで学ばせてもらったから。なので、これからも「学びたい!」という自分の気持ちは大切にしたいと思っています。
ただ、講座に行くのはかなり慎重なところがあって、たくさん行くタイプではありません。(それでも会社員の方と比較したら行ってる方じゃないかと思いますけど)
そもそもたくさん講座に行くことが良いことだと思ってないのと、教わることの弊害もあると考えているため、「意図的に教わらない」と決めていることもあります。
現時点ではあまり講座には行かないように意識しているのは意外かもしれませんが、コーチング(パーソナル)、とワークショップデザインです。
なぜならこの2つはオリジナリティを最大限に高めたいから。私は真面目なので、学ぶとどうしてもその学びに添うように思考が働いてしまうので、自分の癖を考慮してこの2つはあんまり講座には行ったことがないのです。
この考え方は若い頃、雑誌か本で蜷川実花さんが書かれていたのを読んでから意識するようになりました。蜷川実花さんも教わったことを添ってしまい、それ以外の発想が出づらくなることを考えて、意図的に写真はあまり人から教わっていないそうです。
コーチングの講座はむかーし行ってみたことはあるのですが、合わなくてあっさり挫折 orz。 まぁそれもあって関わり方はもっと自分なりに体験から学ぶことを決めています。私の関わりは人にコーチングっぽいと言われることもたまにあるのですが、すみません、私は聞きたいことを聞いているだけです笑。
ワークショップのデザインも、よく青学のワークショップデザイナーの講座とか行く人いるみたいですけど、そういうのも行ったことはないです。矢が飛んできそうな発言かもしれませんが自己流。( 自分なりにいろんな場に出て、このプログラムだとこういう心理になるなと体験から学んだり、チームで場作りをする時に経験豊富な方から盗んだりとか、そういう自分なりのプロセスを得て設計している、という意味です。適当な訳でなく。)
なぜかと言うと、教わることで失うこともあると思っているから。例えば、同じコーチングスクールの講座に出てる人ってどうしても関わり方が似てくるし、たくさん学んでいる人の作る場ってとても考えられてて、正解だけれど主催者自身の体温が感じられなかったりして、つまんなかったりもする。
あと、単純に自分が「この人の関わり好きだな」と憧れる人はたいていコーチングスクールには行ってないし、「この人の主催する場なら内容よく分からなくても行ってみたい」と思う人はあまりワークショップの理論やハウツーを学んでいない人だから、というのもあるかもしれません。
どちらかと言うと体験から自分自身を学んでいてその人の信念や価値観や世界観がどーんと体感できる関わりや、場の方が好き。色濃くその人自身が現れるのに、時に知識やセオリーは邪魔にもなりうるんです。正解な関わりをしてくれる人より、その人自身が「在る」関わり、場の方がずっとずっと好き。
もちろん多少は知識として持っていた方がいいことがたくさんあるし、学んだことを自分のものにして「その人の関わりとして」いる人だってたくさんいます。
ただ、学んだことを無かったことには決して出来ないので、学んだことを脇に置いて「自分自身がどうしたいか、するか」が考えづらくなっちゃうんですね。
なので、ある程度自分の関わりや場作りの色が固まるまでは、意図的に教わりすぎないことも意識しています。
そもそも「たくさんの講座に行く」もある種の「正解ください」という姿勢に感じちゃうんですよね…。以前ある経営者の方に本の多読も、時に「正解ください」の表れだよと言われたこともあり、私は本の多読もしないタイプです。(同じ本を何度も読む)
私は1つの講座を受講してそれを自分のものにしていくのって簡単じゃないんですね。 なので同じような講座によく行っています。同じ講座に複数回でたことも。
きっと私より理解力高い人はたくさん講座に出てもさっさと自分のものに出来るんだろうし、学ぶと言う体験そのものが好きな人もいると思います。(私は学びは現実に活かして、人生を変えられないなら意味がないと感じるタイプです…)
そして、私が意図的に学ばないと決められるのは、これまで補完的に他の講座で学んだからであって学ぶのがよくないとかそういう話ではありません。
何を他者の叡智から教えていただき、何を体験的につかみとるかには意識的でありたいというだけですね。
かかわり方のまなび方: ワークショップとファシリテーションの現場から (ちくま文庫)
この本も繰り返し読んでいる大好きな本。
この本の紹介をするだけのブログも今後書こうっと。