知識があっても、それを好きな人には敵わない。それを好きな人も◯◯な人には敵わない。 — 私がNPO業界に惹かれる3つの理由

げんどうゆうこ
今回は、私が長年NPOに関わるのはどうしてなのか、という記事。何かの分野で突き抜けたいという人はぜひ読んでみてください。

 

最近、「変えるヒト、変わるヒト」の起業家インタビューの記事を編集していました。その中でNPO業界に関わっている理由をお話いただいているのですが、「社会の課題を解決したい!」という気持ちが1番ではないと話を聞きました。

 

実は密かに「私もそうだな」と思ったので、「なぜ自分がNPO業界に惹かれたんだろう…」と改めて考えてみることにします。 ( 私は学生時代NGOでインターンをしており、社会人2年目の時からプロボノをしています。)

 
NPO業界に関わっている人が面白い人ばかりだったから
まず、私がNPO業界に関わるようになったのは、学生時代にNGO 地球市民ACT かながわでインターンをしたことから始まります。

 

NPO業界に携わってまず感じたのは、そこに集まっている人って「面白い人がたくさんいるなぁ」ってこと。

 

代表の近田さんは、若いころに起業しており、本当に語り尽くせないエピーソード満載の方でしたし、とにかく人間力があって多くの人が自然に惹き寄せられていたので、こういうコミュニティってすごくいいな~と単純に思いました。

 

当時の事務局長の伊吾田さんは就職してなかったけど、いきなりやる気をかわれてNPO業界に就職したらしく「そんなのありなんだ!」とびっくりしたし、でも近田さんに(怒られながら) すごく楽しそうに働いていました。

 

たまに事務局に来る社会人の方もいて、当時は「え?何で仕事してるのにわざわざ休日にNPOの事務局に来るの?」と思っていました。でも相談にのってもらったり、いろいろ教えてもらっていました。他のインターンの子も超優秀で刺激を受ける子ばかりだったし。

 

NPOに関わっている人ってメジャーな存在ではなかったので、レールに乗らず「自分の生き方を選択している人」に見えたのです。学生時代の私にとっては、単にそういう人と共に時間を過ごしたい。というだけで携わるには充分な理由だった訳です。

 
集まる理由第1位が「お金」ではなく「気持ち」だから
これは、主に働き始めてから感じたことですが、会社って勤務している理由の第1位が

 

「給料のために」

 

「生活のために」

 

っていう人がいます。いますというより、結構多い気がします。言っておきますがお金は大切。でもモチベーションの1位が「お金かどうか」って結構コミュニティに影響するんですよ。金銭って「外発的なモチベーション」なので。 ( = 外から与えられる、つきる可能性があるもの )

 

NPO業界に集まっている人は例えば「教育」や「子育て」や「医療」などの特定の課題について原体験があり「何とかしたい」という気持ちを持っていたり、「もっと社会が良くなったらいいな」など何かしらの「内発的なモチベーション」 ( =内側から沸き上がってくるもの ) を持っています。

 

この違いって結構大きい。

 

「給料もらえればいいや」と思っている人の集まりと「この課題を何とかしたい」とか「もっとこんな風に良くしたい」と思っている人の集まりを比較したら、会議をしたときにどちらが有意義なものになるか言うまでもないですよね。 どちらが面白い場になるかも明白だと思います。

 

NPO業界に勤務する人の給与は決して高くないですし、ボランタリーで携わっている人などもちろん、金銭が対価じゃないわけです。会社勤務も内発的モチベーションが高い人はいるので、誤解しないでいただきたいのですが、NPO業界にいる人の方がその傾向が強いということ。

 

余談ですが、もしあなたが今の仕事を「 給与が支払われないならやりたくない 」と思うなら外発的なモチベーションに依存して働いているということ。本当にやりたいこと「ではないこと」を仕事にしているということです。(いい悪いではなく)

 

給与という「事柄」のつながりと想いという「感情」のつながりでは後者の方が、深い関係性になれるので、コミュニティとして安心感があり、居心地が良い場になる可能性が高いのです。

 

私は自分の価値観として「血の通った深い人間関係の中で生きていきたい」という気持ちが強いので、そういうつながりを持てる活動とコミュニティに携わっていることが自分の幸せとリンクしているという訳です。

 
結局は、楽しいから
まぁここまでごちゃごちゃ書きましたが笑、結局は「楽しいから」です。

 

お互いの気持ちや力を活かしあって大きな力にしていくこと、が単に好きだし、楽しいと思っています。だからこそ、社会を良くしていきたいという気持ちでつながる場に、自分の意思で行動する人が集まっている。そういう人と一緒に何かをすることは単純に楽しい。

 

だって1人じゃできないことがたくさんの人とだったら出来ちゃったりするし、チームって時にすごい力を発揮できたりする。自分が弱いところは補ってもらえて、支えあえるような言葉をかけあうことができて。

 

スポーツでも仕事でも、誰かと一緒に達成感を味わうって最高ですよね。それを社会を良くする活動の中で味わうことができたらもっと楽しい!みたいな。

 

論語の「知・好・楽」という考え方をご存知でしょうか? 詳細は検索いただくとして笑、単純に言うと、その分野に知識がある人も、それを好きでやっている人には敵わない。好きでやっている人も、それを楽しんでいる人には敵わない。という意味です。

 

インターンを行ったNGOでもそうだったように、NPO業界では楽しんで仕事をしている人が圧倒的に多い。だからこそ私も心惹かれたし、実際に自分も楽しんでいます。

 

 

 

 

最初に書いた起業家の方の話に戻りますが、NPO業界に携わっていると「社会の課題を解決しないと!」と世直しモードで怖い顔している人がいたりします。

 

実は私は、あまりそういう風には思わないんですね…。 例えば、うちの団体で言うと「NPO業界の人財不足」「関心層が行動できないこと」などが取り組みたい課題と言えば課題です。でも「この課題を何とかしましょう!」ではなく「もっとたくさんの人が自分らしく社会を良くする活動に携われたらハッピー」とか「もっと自分たちの手でもっとよく出来るはず!」とか「課題に取り組んでいるような、想いがあるコミュニティの助けになれたらもっと良い未来になるのに!」という気持ちで活動してます。

 

「何でこんな社会なんだ!こんな課題があるんだ!」というような怒りは短期的には強いエネルギーにもなりうるけど、持続可能じゃないし(怒り続けるって無理じゃないですか?) そんなネガティブなエネルギーを社会に撒き散らかさなくても…と思う。

 

もちろん、原体験があって多少の憤りや、この問題を何とかしたいという気持ちはあって然るべきなんだけど、それを怖い顔して訴えても、広く社会には届かないんじゃないかな。「あれが課題です。これが課題です」ってたくさん聞かされると多くの人は重くて目を背けたくなるもんだと思いますよ。

 

社会への怒りや憤りからではなく、愛情や未来への期待を込めて動ける人で在りたい。
「もっと良くなるし、それって楽しいことだよ」と伝えられる人になりたいですね。

 

長くなりましたが、「何でプロボノをしながら、長年NPOに関わっているかな」と思ったことをまとめてみました。

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