[voice icon=”https://yukogendo.com/wp-content/uploads/0024_original.png” name=”げんどうゆうこ” type=”l”]今回はわたしが少しだけ勉強しているプロセスワークの考え方をご紹介します。少しだけ専門用語を使った記事なので、読みづらいかもしれませんが、チャレンジをしやすい自分になるにはどんなところを意識したら良い?という内容です。[/voice]
今日は自組織を変えたい、チームを良くしたいとお考えの方に向けて、私が普段心地よくチャレンジできる自分でいるために意識していることについて書いてみます。
それは、ずばり言うと時間の使い方において「馴染みがある領域とチャレンジの領域」のバランスに意識的でいるようにしている、ということ。
プロセス指向心理学という心理学で、この馴染みがある領域を1次プロセス、チャレンジの領域を2次プロセスと言うのですが、普段このフレームで物事を見ることが結構あります。
1次プロセスとは?
既知の自分、自ずから意識的である表現領域、自分だと見なしている馴染みがある領域のこと
2次プロセスとは?
未知の自分、無意識的であったり自分に馴染みが薄い、またはない領域のこと
こういう図でよく表現されたりします。
どちらが良い悪いと言う話ではなく、どちらも必要なのものですが、2次プロセスに向かう、体験するためには1次プロセスが満たされていることが大切です。
例えば、私の仕事の仕方で言うと…
なるべく前々から徐々に準備 (1次プロセス)、直前に集中して準備(2次プロセス)です。もちろん自分は徐々に準備派なので、仕事のパートナーもできれば事前準備派の人だと有り難いのですが、直前に集中する人の瞬発力から学ぶこともやっぱりあったりします。
なので、周りに何名か1次プロセスを満たしてくれる人(私のペースと同じく、徐々に準備してくれる人)がいると、2次プロセス(集中して一気に準備すること、またはそういう人と仕事すること)にチャレンジできると言う感じ。
これと同じように、私の性質で言うと…
内向 (エネルギーが人より自分に向く) が1次プロセス、外向(エネルギーが自分より人に向く)が2次プロセス。ワークショップを行うときに外向の人とペアになることも多いのですが、実は外向の人と「だけ」場づくりを続けるとちょっと苦しくなってくるというか、エネルギーが切れてくるんですね。(もちろん、違いがある分相手から学ぶことも多いですが)
なので、そうならないよう内向的な人とも一緒にいれるようにしたり、ワークショップも時には自分の資質に近い人と組むこともあります。
他にもパンツスタイルが1次プロセス、スカートスタイルが2次プロセス、2人で、または少人数でしんみり飲むのが1次プロセス、大人数でワイワイ飲み会するのが2次プロセス、チームで力を活かし合うのが1次プロセス、誰かの指示に従うのは2次プロセス、などなど。 (当たり前ですが、無数にあります)
こんな感じで「何か最近、息切れするなぁ」と思ったらどの時間が自分の2次プロセスなのかを考えて、それに伴う1次プロセスを満たせる行動をとるようにしています。 例えば新しいプロジェクト、環境に入るときに、もしそこが自分にとって馴染みにくい文化の場所だとしたら、同時に自分自身に近い人と過ごす時間もなるべく確保するようにします。
冒頭の「自組織を変えたいという人へ」に戻りますが、よくチームを変えたいと思っている人に「仲間を1人みつけるようにしましょう」と伝えています。これは自分の1次プロセス ( 今のチームをより良く変えたい )の気持ちを満たすためですね。
チームの中で「チームを変えたい」という気持ちはあなたにとっては1次プロセスであっても、チームの中では2次プロセスかもしれません。そうであった場合、あなたの1次プロセスを支えてくれる人の存在が欠かせないのです。
あなたの話を聞いてくれる人を探し、「いいね」と言ってくれる人を見つけ、あなたが「よし、チャレンジしよう!」と思えるまで、あなたの気持ちを満たしましょう。チャレンジに疲れたらあなたがあなた自身で居られる人と過ごし、自分の1次プロセスを支えましょう。
新しいことにチャレンジしたいと思ったなら、今まで以上に「自分が自分で居られる」時間も大切になってきます。また、もし頑張っているはずなのに、ちょっと息切れしているなぁと思う瞬間がある人なら、あなたのどこかが「2次プロセス」にいすぎているのかもしれません。
ちょっと物の見方を変えてみるだけで、あなたの行動も意図的に選択できるようになるはず。チャレンジとは、チャレンジしやすい自分になるための行動をとることも含まれるんですね。