わたしたちのいろ

ファシリテーター ・ システムコーチの玄道優子のブログ。自分自身と他者の関係性を探求する私が、本音ばかりを語ります。

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言わなくても分かって欲しい !? ダイバーシティ&インクルージョンのために私たちが手放さなければならないこと&得なければならないこと

      2016/10/12

今日は私が普段大切にしていることについて書いてみます。周りの人ともっと心地よく付き合いたい、いい関係性を築きたいという方向け。

 

私が普段、システムコーチングのセッションをやっていてたまに出会うのが、

 

「そんなことは言わなくても分かっているはずだ」

 

という発言です。

 

 

私はこれまで、「言わなくても分かる」という環境であんまり働いたことがないので、( いろんな会社の人とプロジェクトチームを組む、とか外国籍の人がいるとかが普通だったので、自分の考えを言わないことには何も始まらないし、相手のことが言われなくても分かるはずがなかった…。) 「カップルとか付き合いの長い友人ならまだ分かるけれど、なんで企業やチームでこんなこという人が結構いるんだろう」と思っていました (._.)

 

 

そんな空気が読めない(?) 私だからこその主張ですが、「言わなくても分かるはず」こそ、これからの時代に少し手放さなければならないことだと考えています。

 

 

 

はっきり言いますが、「言わなくても分かるはず」はあなたの解釈。
もちろん、言ってみたらあなたと同じ考えだった、思っていることと同じだったということもありえます。

 

ただ、「言わなくても分かる」を握りしめている限り、「言ってみたら違っていた」を受け入れるスペースがその人に生まれづらい。チームの多様性を活かせない、憶測で違いを見ないまま進むチームが出来上がります。

 

人は同じ言葉を使っているように見えても、捉え方がその人の過去の経験や価値観に基づいて違うし、状況によっても変わる。だからその瞬間瞬間「自分がどう感じているか?どうしたいか?」は自分がキャッチし、人に伝えなければお互いを尊重しあうことはできっこありません。

 

企業ではダイバーシティ&インクルージョンが推進されていますが、まずそのためには

 

「言わなくても分かるはず」「言わなくても察して」を少し緩めること。

 

そして、

 

自分の内側を言葉にすること。

 

人は誰しも「理解されたい」というニーズ*を持っているので「察して欲しい」ということも私たちが普遍的に持っている感覚だと思います。私だって、私の好きなものを「察してもらって」ご飯に連れて行ってくれたら嬉しいし、落ち込んでいる時に「察してくれて」話を聞いてもらえたら感動します。

*チリの経済学者マンフレッド・マックス=ニーフ提唱する9つの基本的ニーズの内の1つだそうです

ただ、人は違うのです。どんな状況の時にどうして欲しいのか。自分で自分の「こうしたい」「これがいい」というWantをキャッチし、言葉にして伝えないとどうしようもないことがあるし、それができたらもっとお互いに心地よい関係性が築ける、私はそう考えています。

 

例えば、先日久しぶりにかなり落ち込んだ出来事がありました。 普段の自分では考えられないくらいに1人で泣いてしまい、しばらく落ち込んだ後、ある人に「話聞こうか?」言われました。この時、瞬時に私の中に起きたのは「辛いから誰かに頼りたい。話し聞いて欲しいな」でした。

 

その直感はキャッチ出来たのですが、同時に「えーっと、でも今普段の自分とは比較できないくらい落ち込んでいて下手したら泣き出しそうだし、受け答えもちゃんと出来るか分からないし迷惑って思われたらどうしよう…大丈夫ですって言っておこうかな…」という思考のささやきも聞こえてくるわけです。

 

ここで、

 

  • A. 素直に「話聞いてください」と言う
  • B. 「大丈夫!お気遣いありがとうございます」と言う
 

 

と2パターン思い浮かんだのですが、( &シミュレーションもしたのですがw ) Bと答えた場合、その後その友人に「そっかぁ。分かった!」と返ってきたらもしかして「え…聞いて欲しかったのに。『察してよ』 」と思ってしまうかも」と思ったのです。

 

ここまで読んでうすうすお気づきかと思いますが、「めんどくさい人です」こういう人。
デートで彼氏に「何食べたい?」って聞かれて、彼女が「何でもいい」って答えたのに、彼氏が連れて行った場所で「ここじゃなかった」って言い出すやつですね!

 

この時は素直にAの回答したのですが、これは自分の「こうしたい」「これがいい」をキャッチし、言葉にして伝えたから ( =自分の内面を素直に伝えたから。思考でぐるぐる考えた結果ではなく) 結果として話を聞いてもらえて、相手といい時間を過ごすことができました。

 

もしAの会話をするチームと、Bの会話をするチームがあったらどちらがお互いを大切にしあえるチームでしょうか。 (まぁ、Bの回答をいつも選ぶ人って、自分に寄り添えていないっていう別の問題もある気がしますけど)

 

繰り返しますが、人の捉え方はその瞬間瞬間で変わるし、違うのです。
私の例で言うと、その時は「話を聞いて欲しい」が私のWantだったけれど、もっと前のひどく落ち込んでいる時だったら「1人にして欲しい」が私のWantだったかもしれません。

 

自分の感覚をキャッチできるのは自分しかいないし、それを表現しないことには分かってもらうなんて無理!チームでCo-creationしていくなんて夢のまた夢ですよ。

 

「言わなくても分かるはず」「察してほしい」
これらが本音を伝えることからの逃げになっていることもあるはずです。 ( 私がもしBの発言を選んでいたら、それは「察して欲しい」という言い訳を使って本音を伝えることのから逃げただけ。)

 

もし、あなたが「周りの人ともっと心地よく付き合いたい」と思っているなら、今よりもう一歩、「察して」を緩め、あなたの「こうしたい」「こうして欲しい」を伝えてみてください。 ダイバーシティ&インクルージョンはきっとそこから始まります。

 

 
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