「寂しい」と言える男性は、かっこいい。 チームの「コミュニケーションをよくしたい!」というリーダーが変えなければならないたった1つのこと

今日は「うちのチームのコミュニケーションをよくしたい!本音で話し合えるチームになりたい!」と思っているリーダーの方に向けた記事です。 珍しく男性向きの記事。

 

最近は、ほぼ毎週システムコーチングを行っています。毎日、次のセッションのプランを考えたり、ペアのコーチと打ち合わせしたり、準備したり。
毎回毎回、もちろんいいセッションにしたいと自分なりに尽くして行っていますが、大きくチームの関係性が動くときと、回数がかかるときがあり、1回で大きく場が動くときにどんなことが起きているかを考察するのが、私の最近の怪しい趣味です。

 

 

例えば、あなたがチームのリーダーで、チーム内のコミュニケーションもっと風通しよくしたいと思っているけれど、どうしたらいいか分からなくて悩んでいる、自分だけがチームを良くしようと頑張っていて孤独感を感じている、とします。

 

 

このとき、あなたなら次にどんな行動をとりますか。

 

 

チームメンバーにコミュニケーションをとることの大切さを学んでもらうために研修を受けてもらう?

 

 

それとも「こういう方法を取り入れてみない?」と何か良い方法を提案してみますか?

 

 

 

 

20代の頃の私は上記のどれかの行動 (とくに2つ目の、提案系) をとっていたのですが、今の私ならまず

 

 

「ちょっとこのチームってお互いに遠慮している雰囲気があって、もっとよくしたいと思ってるんだけど、どうかな」

 

「それで結構悩んでて、どうしたらいいか分からないんだ」

 

とか

 

「何かうちのチームあまり皆が話さなくて寂しいな~」

 

というようなことを言います。

 

 

つまり、今の状況をどう見ていて、どう感じているかを伝える、ということ。

 

 

人が「行動する」モチベーションとなるのは「論理」ではなく「感情」だからです。

 

 

 

 

 

「論理」ではなく「感情」だからです。

 

 

 

 

 

「論理」ではなく「感情」だからです。

 

 

 

大切なことなので3回書いておきました。

 

「日常的な会話量が少ないチームは多いチームと比較して生産性が○%下がるんだよ」とリーダーから説明される

 

「もっとうちのチーム、仕事以外の会話もお互いにたくさんしてくれたら嬉しいんだけど、何だか殺伐としてて寂しいな~」とリーダーから気持ちを共有される

 

 

あなたがチームのメンバーだったらどちらが自分が動きたくなりますか。

 

 

人は理解したことよりも、気持ちが共感、惹きつけられていることの方が行動につながるので (やらなきゃいけない、と理解していても気持ちがのっていないと動けないですよね。) そのためにも、感情の共有をしあうことが大切なのです。

 

 

短時間でチームが変わる条件はいくつかありますが、その1つの条件は何と言っても「感情を言葉に出来るリーダーがいる」こと。

 

実際にシステムコーチングを行っていても、自分の内側で起きていることを感じて、言葉に出来る人が多ければ多いほどセッションでチームの変化が早くなります。(専門用語で言うとEQとSIが高いチームが変化が早いと言われています)

 

 

特に、男性の方が感情を表現することに、周りも慣れていないからか(?)、男性が「寂しい」「悲しい」「辛い」といった気持ちを言葉にするとよりパワフルに場が動く気がしています。
( 恋愛でも女性が「寂しい〜 > <」など感情を伝えるより、男性が「寂しいんだけど…」って伝える方がパワフルな気がするのは私が女性だから !? )

 

 

以前、別の記事でも書いたのですが、

 

・コミュニケーションがうまくいっていない (事柄)
・コミュニケーションがうまくいっていないのが寂しい (事柄) + (感情)

 

だと、後者の方が一段深いレベルの会話になります。

 

関連記事
相手の大切な話を聞きたい? だったら会話は「事柄」ではなく「感情」についていくべし!

 

感情のほうが「その人自身」なのでより相手の心に響きます。お互いに「こう感じる」と伝え合えることは「その人自身」の対話になるため、そこからようやく「私たちはどうしていくか」の話ができる。

 

  • ちょっと余談ですが、もしこの記事を読んでいる方が男性で、女性チームのリーダーですという方は特にやったほうがいいです。 女性はそもそも脳の働きそのものが共感型らしいです。女の子の赤ちゃんに母親が「怪我をしちゃった~」と泣くふりをすると痛がっている母親をみて、泣き顔になったり、泣いたりするのに対し、男の子の赤ちゃんは知らん顔するそう。

 

 

 

 

ここまで書いても「そう言ってもな~」という方がいるなら文字を大きくして超重要ポイントを書いておきますが、

自分に起きている感情をきちんと捉えて言葉にできる男性の方はリーダーとして場を動かせるだけでなく

 

 

 

 

 

 

 

 

モテますヾ(´∀`)ノ

 

 

 

 

 

 

 

こういうところを嬉しい、楽しい、こういうところは悲しい、と伝えてくれる人は、何と言っても女性の安心感が違います。 女性が知りたいのは事柄ではなく、感情。

 

 

「今月は忙しくてあまり会えないね」 (事柄)
「今月は忙しくてあまり会えないから寂しいね」 (事柄+感情)

 

 

↑ これね。くどいけど、起きることに対してどう感じているかを言葉にする必要があるんです。もちろん表情とかで伝えることもできるのですが、言葉にするとやっぱり心への響きが違います。
( 今日の私は世の男性のためにすごくいいことを書いてますね ^^ )

 

 

えーっと、話がかなりそれていきましたが、要はチームのコミュニケーションを良くしたいと思うなら、まずは自分のコミュニケーションを変える勇気を出す必要があるということが言いたかったのです。

 

 

自分自身もそのチームの一員であることを忘れてはいけません。もしチームのコミュニケーションの風通しが良くないと感じるなら、自分もその一部を加担している。だからこそ、変えるべきは、自分。

 

システムコーチやファシリテーターなど、外部の人がチームを変えることは残念ながらありません。あくまで、変化のきっかけを起こすだけなのです。

 

 

変わるべきは、いつも自分。
私は「寂しい」を素直に言える男性を、最高にかっこいいと思います。

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